作品投稿日 : 2018年04月19日(木) 12:19
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- Asoblocker Name
- third
- 作品説明
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前回のあらすじ
Mr.ヘキサゴンとゼンの激しい猛攻により、一進一退の攻防が続く中、ヘキサゴンは決定打を打ち込む!
ゼンはその青い体を赤く光らせ、飛行形態からイプシロン形態に戻った。
二本の剣を構える。ゼンをまとう赤い光は、ゼンの思念の力、オーラと化している。
「イグニッション!」
ヘキサゴンが叫ぶ。
その瞬間、ロジャーの胴体を貫いた、二本の剣。
僅か一閃。ロジャーとゼンの間には十分に態勢を立て直せるだけの距離はあった。あの飛行形態時をもってしても、十分反撃できたはず。
しかしありえない速度でゼンはロジャーに迫り、その腹を貫いた。しかも人型の状態で。
数秒間が空いて、自分が負けていることに気がついた。
「今度こそ、俺の負けだ」
とにかく、俺は負けを認めざるを得なかった。
「いやいや、君は相当強かった。君はいつしか僕を超えるクリエイターになるよ、きっと。」
実際に戦うゼンやロジャーたちアソブロッカーズに対して、彼らのが装着するアソブロック作品を作る、いわば俺やヘキサゴンのことを、クリエイターというらしい。
「そういえば、俺たちが初めてだというそのASOシステムってなんなんだ?」
ヘキサゴンは言う。
「ASOシステム。アソブロッカーズの能力を飛躍的に上昇させる、例えばゲームとかで一定時間無敵になったり特殊能力を得たりするシステムがあるよな?まあそんな感じのものさ。」
しばらく話した後、彼は灰色のマントを翻して去って行った。
〜〜〜
その後、自分は家へと帰り着いた。時刻は午後の6時をまわったところ。
外はもう日が沈んで、夕闇が迫っていた。
「おかえり〜。アソブロック、楽しんできた?」
母が店内を掃除していた。
「あぁ〜うん。まあ楽しかったよ。」
「人生で初めて負けちまったしな。」
自分は生来勝負において明確に負ける、ということはなかった。基本的になんでも初めからこなせて、万能人間として扱われていた。
「えっ?出口君に負けちゃったの?」
と、母は相当驚いた顔で俺を見つめる。
母とはいえ、透き通るような茶色をしたストレートのロングヘアー、目が広く鼻が高い女優のような顔つき、長身でスタイル抜群の容姿。
大抵の人間はイチコロだろう。いつもその美ボディを使ってちょっかいをかけてくるが、俺じゃなかったらどうなっていただろうか。
「いや、出口には勝ったよ。」
「負けたのは、その次に出てきた、ヘキサゴンって人。」
「ヘキサゴン…」
母が呟く。
「なんか知ってるの?」
「えっ?あーいや…そうそう!雑誌とかテレビとかで取り上げられている超有名人でしょ!」
と言って、週刊雑誌の表紙を見せる。なるほど、常時マント姿なのか。その姿で週刊雑誌に載るとは、相当強いクリエイターらしいな。
少し間が空いて、母は話を変えた「あと、出口にコウキがアソブロックさせるよう頼んだの、私だから」
「頼んだ?」
母は少ししんみりとした顔になって、
「ここんところね、コウキ、あなたはずっと勉強ばかりやってるでしょ。私にとっては心配で。自律神経失調症で倒れてしまったらかわいいかわいいコウキ君が…」
いつもながら何という子ども愛だ。
「別に勉強が苦だとはそんなに感じてないよ。難しい問題解いたり色々なことを知るのが好きだし。」
「母さんありがと。心配してくれて。」
成り行きで言ってしまったが、この言葉が母が暴走するトリガーになることをすっかり忘れていた。母は感謝されると人に無性に抱きつきたくなるのだ。
「コウキ〜!ありがとう〜!」
レジ周辺の掃除を終えた母が突っ込んでくる。俺は急いで自分の部屋へ逃げ込んだ。
「お前の母ってこんな感じなのか?」
先に部屋に戻っていたロジャーが問う。
「うーんまあ…そんな感じかな…。」
続く
こんな美人母欲しい(笑)
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ピース
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パーツ画像 © MERZEN PRODUCTS
想像×創造 ASOブロッカーズ 第七話 「ASOシステム」へのコメント
1 件のコメント
同人誌がいっぱい増えるタイプの母さんキャラだ…